せとうちパレット

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2020.03.30

  • cruise
  • creation

STU48メンバーが行く、
「SEA SPICA(シー スピカ)」
造船レポートVol.2
船をひっくり返す「反転式」

2020年、瀬戸内の島めぐり観光に特化した専用高速クルーザー「SEA SPICA(シー スピカ)」が誕生します。「瀬戸内」エリアを本拠地とし、「1つの海、7つの県」を中心に活動する広域アイドルグループ「STU48(エスティーユー フォーティーエイト)」が公式アンバサダーとして、同じく瀬戸内の海を駆け巡る「SEA SPICA(シー スピカ)」の就航までの様子をお届けする、造船レポートの第2弾です。

2020年夏に誕生!
観光型高速クルーザー「SEA SPICA(シー スピカ)」

「JR西日本グループ」と「瀬戸内海汽船グループ」が開発する観光型高速クルーザー「SEA SPICA」の建造の様子をレポートする企画の第2弾。前回は「SEA SPICA(シー スピカ)」の船体をアルミ合金で形づくることの素晴らしさについてお伝えしました。今回は、「反転式」をお伝えします。
「SEA SPICA」公式アンバサダーを務めるSTU48から、キャプテン今村美月(いまむら・みつき)さんと峯吉愛梨沙(みねよし・ありさ)さんがレポートします!
ご案内していただくのは、前回に引き続き『瀬戸内クラフト株式会社』の取締役営業室長の川口新太郎さんです。

船体をひっくり返す「反転式」

今村さんがさっそく質問。「反転式とは一体なにですか?」。
川口さん「反転式とは、逆さまにつくっている船体を上下ひっくり返す工程のことです」。
確かに、いま見える「SEA SPICA」は、船底が上を向いています。川口さんは続けて、

「当社の建造するアルミ船はすべてそうします。いま見えている、船が水に浮く主要部分を船殻(せんかく)といいますが、この内部には同じくアルミ製のフレーム(骨組み)が組まれています。U字型のフレームとその上に位置するデッキをつくるのに、ここまでの工程は逆さまのほうが効率的なのです」。
お話を聞いているうちに、準備が整い、「反転式」スタート!

青い作業着に身を包んだ作業員の皆さんは真剣な表情で、それぞれが役割を理解し、テキパキと動いています。工場内はとても静かで、全体を統括するのはベテランの作業員さんで的確に指示する声と、クレーンの作動音が響いています。
まず船の両舷2箇所ずつ、計4箇所に取り付けたピースにクレーンをかけて船全体を吊り上げます。使うのは5トンと10トンのクレーン計4基。各クレーンには作業員さんが1人ずつ付いて、手元のコントローラーで別々に操作できるようになっています。ピースは反転式が終わると船体から取り外しますが、吊り上げる際に十分な強度が必要なので、厚いアルミ板を強固に溶接しています。

船体を吊り上げたら、これまで船体を支えていた土台を素早く取り除きます。このときが最も緊張する場面。作業員さんたちが吊り上げた船体の下で作業するので、安全性を十分に確保して実施しています。

いよいよ「SEA SPICA(シースピカ)」が回転します!

リーダー作業員さんの合図とともに、ゴゴゴと音を立てゆっくりと船体が回転していきます! 左舷側を引っ張り上げていくと、船は徐々に斜めに。こんな巨体が宙を浮き、大きく傾いているのがなんだか不思議です。

ほぼ横倒しになったところで右舷側のワイヤーを掛け替えて引っ張り上げながら左舷側を下ろしていくと、逆さまになっていた船がよく目にする船の形に納まりました。再び土台が据えられ、船体が載せられて終了。作業が始まってから45分が過ぎていました。
淡々と作業が進むので一見簡単に見えますが、たくさんの作業員さんの連携と、繊細な技術が必要なのだと思います。貴重な瞬間に立ち会えました!

反転式を終えてSTU48の今村さんは「建造のなかで一番大切な工程の一つということで私もドキドキしました。熟練の技術者のみなさんがクレーンで船の姿勢を細かく調整しているシーンが印象的でした。一回きりの式に来られてよかったです!」と晴れやかな表情。
峯吉さんも「作業されているみなさんの緊張感が伝わってきました。全体を見渡して指示をする方、4つのクレーンを正確に操作する方々、反転したらすかさず土台を設置する方々、それぞれの役割をしっかり果たすチームプレーが素晴らしいと思いました!」 。
船が完成するまでのすべての工程のなかで、この反転式はちょうど折り返し地点にあたるそうです。
次回のVol.3もぜひ楽しみにしておまちください!


船舶名称
「SEA SPICA(シー スピカ)」

SPICA(スピカ)は、おとめ座で最も明るい恒星。春の夜に青白く輝き、夜空に春の大曲線を形成する一等星のひとつです。日本では真珠星と呼ばれています。瀬戸内の青い海の上、美しい輝きを放ちながら人を自由で開放的な旅に誘う船。それが瀬⼾内観光型⾼速クルーザーです。

SEA SPICA(シー スピカ)についてくわしくはこちら

INFORMATION

◆SEA SPICA(シー スピカ)

航路名称
瀬戸内しまたびライン(Setouchi Shimatabi Line)
運航エリア
広島港(宇品)と三原港を結ぶ、とびしま海道・しまなみ海道エリア
運航
瀬戸内シーライン株式会社(瀬戸内海汽船グループ)
船舶所有者
独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)及び株式会社瀬戸内島たびコーポレーション
造船所
瀬戸内クラフト株式会社

「シー スピカ」は、国民に海や船の楽しさを伝え、海を盛り上げるために、国土交通省や海事関係事業者がすすめる「C to Seaプロジェクト」にせとうちエリアから貢献していきます。

国土交通省「海ココ」

中国運輸局が"瀬戸内"で実施しているC to Seaプロジェクトはこちら

中国運輸局HP(C to Sea中国地方)

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※写真はすべてイメージです。

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