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2020.07.22

  • cruise

「SEA SPICA(シー スピカ)」
造船レポートVol.5
最終回!STU48が進水式に参加

2020年、瀬戸内の島めぐり観光に特化した専用高速クルーザー「SEA SPICA(シー スピカ)」が誕生します。「瀬戸内」エリアを本拠地とし、「1つの海、7つの県」を中心に活動する広域アイドルグループ「STU48(エスティーユー フォーティーエイト)」が公式アンバサダーとして、同じく瀬戸内の海を駆け巡る「SEA SPICA(シー スピカ)」の就航までの様子をお届けする、造船レポートの第5弾です。

2020年夏に誕生!観光型高速クルーザー
「SEA SPICA(シー スピカ)」

「JR西日本グループ」と「瀬戸内海汽船グループ」が開発する観光型高速クルーザー「SEA SPICA」の建造の様子をレポートする企画の第5弾。いよいよ船が造船所の建屋の中から出て、海に浮かぶ大切な儀式──そうです。進水式! 今回はその様子をお知らせします。

「SEA SPICA」公式アンバサダーを務めるSTU48から、レポーター役の石田みなみ(いしだ・みなみ)さんと田中皓子(たなか・こうこ)さんが進水式に参列。今日、お二人にはとっても重要な役割が……。さあ、見ていきましょう!

いよいよ進水式を迎えた「SEA SPICA」

造船所「瀬戸内クラフト株式会社」に到着した頃は、進水式の準備の真っ最中。私たちがずっと造船の様子を見守ってきた「SEA SPICA」は建屋の外、尾道水道に面したスロープに台車に乗って配置されています。

間もなく今日の神事を司る向島東八幡宮の神主が現れ、厳かに進水式が始まりました。STU48メンバーの二人も真剣な眼差しで祭壇を見つめています。
まず神主がお祓いを行い、「SEA SPICA」の安全な航海を祈る祝詞(のりと)を献上します。次に、船主の代表が「命名の儀」を行います。これで正式に、この船が「SEA SPICA」という名前になりました。

続く玉串奉奠(たまぐしほうてん)には、STU48メンバーの石田さんも前に。神主さんから手渡された玉串を緊張した面持ちで祭壇に供え、二礼二拍手一礼。

「SEA SPICA」のデザインを担当したデザイナー、株式会社イチバンセンの川西康之(かわにし・やすゆき)さんも玉串をお供えしました。
さあ、いよいよ船が海に滑り込みます!

STU48の大舞台! 支綱切断(しこうせつだん)

進水式のクライマックスといえる「支綱切断」。船を繋ぎ止めている綱を切り、船を海に解き放ちます。そう、今回、綱を切る大役を務めるのが、STU48メンバーの石田さんと田中さんなのです!

慣例的に、支綱切断は女性が行うことをご存じでしたか? 船は英語圏では女性名詞で、だから船のことを「彼女(She)」と呼ぶのだといいます。

笑顔で記念撮影の後、祭壇に供えられた銀の斧を持って、いよいよ支綱切断。石田さん、田中さんは、さすがステージを経験しているだけあって落ち着いています。

息をあわせて……カット!

綱は見事に一撃で切られ、全長25.7m、約80tの「SEA SPICA」の船体は、STU48の楽曲『出航』がBGMで流れるなか、スルスルと滑らかに海に滑り込んでいきました。

海に浮かぶSEA SPICAを見つめる人々の中に、これまでSEA SPICA建造を進めていた「瀬戸内クラフト」取締役営業室長の川口新太郎さんの姿もありました。感慨深いと思いますが、今のお気持ちはいかがですか?
「着工から無事故で進水まで漕ぎ付けられたという安心感はありますね。ただ私たちの仕事はまだ終わっていません。公試運転と呼ばれる、規定の設備と定員90名分の重量を乗せたうえで設計通り22ノット(時速42km程度)のスピードが出るかなどを調べる検査があります。それをクリアできたら、ようやくひと段落です。」
そう話しながらも、ホッとしたような笑顔を向けてくれました。

「SEA SPICA」は2020年10月より定期運航スタート

STU48メンバーのお二人にも、今日の感想を伺ってみましょう。
まずは田中さん。「終始緊張しましたが、支綱切断で綱が切れたとき、船がスルスルと海に入っていく姿を一番近くで見られたのは忘れられない思い出になりそうです!」と目をキラキラ輝かせていました。
石田さんも、「本当に貴重な機会をいただいて感謝しています! SEA SPICAの名前は春の空に輝く乙女座の1等星スピカにちなんだもの。今日は雨にも負けずに、まさに名前の通り美しく、力強く光っていました」。

最後に二人は声を揃えて、「私たちもSEA SPICAと一緒に、日本だけでなく世界に向けて、素晴らしい瀬戸内海の魅力を伝えていけたらと思います!」と元気に話してくれました。

「SEA SPICA」は2020年8月下旬に広島港でのお披露目を経て、9月から不定期で団体向けに航海を開始。そしていよいよ10月には定期航路に就航し、一般のお客様をお迎えする予定になっています。「SEA SPICA」とSTU48の活躍に、皆さんご期待ください!


船舶名称
「SEA SPICA(シー スピカ)」

SPICA(スピカ)は、おとめ座で最も明るい恒星。春の夜に青白く輝き、夜空に春の大曲線を形成する一等星のひとつです。日本では真珠星と呼ばれています。瀬戸内の青い海の上、美しい輝きを放ちながら人を自由で開放的な旅に誘う船。それが瀬⼾内観光型⾼速クルーザーです。

SEA SPICA(シー スピカ)についてくわしくはこちら

INFORMATION

◆SEA SPICA(シー スピカ)

航路名称
瀬戸内しまたびライン(Setouchi Shimatabi Line)
運航エリア
瀬戸内シーライン株式会社(瀬戸内海汽船グループ)
船舶所有者
独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)及び株式会社瀬戸内島たびコーポレーション
造船所
瀬戸内クラフト株式会社

「SEA SPICA(シー スピカ)」は、国民に海や船の楽しさを伝え、海を盛り上げるために、国土交通省や海事関係事業者がすすめる「C to Seaプロジェクト」にせとうちエリアから貢献していきます。

国土交通省「海ココ」

中国運輸局が"瀬戸内"で実施しているC to Seaプロジェクトはこちら

中国運輸局HP(C to Sea中国地方)

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※写真はすべてイメージです。

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